リスニング力を上げるには何をしたら良いの?
英語を身に付けたいなら、リスニング力をつけていきたいですよね。それなのに、「何を言っているか聞き取れない」「ペースが速すぎてついていけない」「何度も聞き返してばかり」の状態になっていませんか?
もしくは色々な練習方法がありすぎて、結局どの方法が一番なのか分からず悩んでしまう・・なんてこともあると思います。
まず、リスニング練習で、音声を流すだけの聞き流しはNG。
そこで本記事では、リスニングが上達しないと悩んでいる方にぜひ取り入れてほしい本当に効果的な方法を、英語講師の立場からご紹介します!
多くの人が英語を聞いていればリスニングの練習になっていると思い込んでいます。しかしそれだけでは、聞いている気になっている場合がほとんど。
間違った練習法を続けて単なる時間の無駄にしてしまう前に、早めの段階で学習方法を見直してみましょう!
✦ ネイティブの英語が聞き取れない
✦ 普段しているリスニング練習で良いのか不安
✦ 本当に効果のある練習方法が知りたい
- 目次 -
リスニングが聞き取れない原因と、挫折しないための心構え
練習方法の解説に入る前に、リスニングで英語が聞き取れない理由と、挫折しないために知っておいてほしい心構えをお伝えします。
どうして聞き取れないの?と気になる方はチェックしてみてくださいね。
英語が聞き取れない原因はこれ
まず、英語を聞き取れない主な原因を挙げてみました。
- 知らない単語・フレーズが多い
- 正しい発音を知らない
- 自分のレベルに合わない英語で勉強している
- 英語を聞く時間が足りない
- 言葉のかたまり(chunk)ではなく、単語ごとに聞き取ろうとしている
ほとんどの場合はこのどれかひとつが原因となっているのはなく、いくつかの原因が合わさって「聞き取れない」という状態になってしまっています。
つまりこれらを改善していくことが、リスニング力アップへの道につながります!
挫折しないために知っておいてほしいこと
次に、聞き取れるようになるまでのプロセスを実体験をもとに共有したいと思います。
あくまで私の経験ですが、英語が聞き取れるようになるまでの過程は、よく広告などで見るような「突然聞き取れるようになる」ものではありませんでした。
どちらかと言うと、リスニング練習を続ける中で、聞き取れる単語・フレーズが少しずつ増えていきます。そして段々と聞き取れる英語の幅が徐々に広がっていきます。
続けた結果ふとした時に半年、1年前、数年前と比べてはじめて、こんなに分かるようになった!と実感する感覚です。
今は上達を感じられていないかもしれませんが、きちんとした学習を継続さえしていれば、気づかない間に聞き取れるようになった英語の数はしっかりと増えているはずです。
最初はもどかしいかもしれませんが、後から振り返った時に「こんなに聞き取れるようになったんだ!」と気づくはずです!
初心者におすすめしたい3つのリスニング強化方法
実際にリスニング力を上げるために、あなたに力を入れてほしい3つの強化方法をご紹介していきます!
- 単語・フレーズ・文法力の3つを強化する
- シャドーイング + 音読 + 意味の確認をセットで行う
- 英会話レッスンを受ける
1. 単語・フレーズ・文法力の3つを強化する
リスニングなのに、単語や文法の勉強?と思ったかもしれません。
しかし、この3つは英語力全体を底上げするために最も大事な基礎部分です。知らない単語や表現、文法ばかりでは、きちんと聞き取ることも内容を理解することもできません。
リスニング力を上げるための基礎作りは非常には重要で、特に初心者には力を入れて取り組んでほしい学習です。
中・上級者の場合は、知らない言葉があっても文脈から想像して大体の内容が掴めたり単語のつくりから意味を想像できることも多いのですが、だからと言ってわからない言葉をそのままにしないよう、気をつけましょう。
まずは現時点の自分自身の英語の基礎力を高めるため、単語力・フレーズ力・文法力を強化にもしっかりと時間を割いてみましょう。
2. 「シャドーイング」「音読」「意味・単語チェック」の3つをセットで行う
冒頭でも触れましたが、単なる聞き流しのリスニング練習を続けても、残念ながらほとんど意味がありません。それは理解できていない英語を聞くだけでは、単なる雑音にしかなっていないから。
それよりも、聞いている英語の音と意味を理解するための練習をしっかりと行うことが重要です。
あなたにも耳では聞き取れなかった単語があったとき、後から文字で見ると「その単語知ってた・・!」なんて経験はありませんか?それはあなたの中で単語・フレーズと、その言葉の音(発音)が一致していないため。単語やフレーズを学習するときは、必ずその単語・フレーズがどう発音されているを一緒に確認してみましょう。
具体的な練習のステップを解説しますね!
この方法では音声を単に聞くだけでなく、シャドーイングや音読練習、意味の確認も意識的に行うことで、言葉の音(発音)と内容を英語のまま理解できるようにすることが目的です。
- スクリプト付きのリスニング音声
- ペン
慣れるまでは1-2分程度短めの音声からはじめ、慣れてきたら少しづつ長めのものに挑戦していくのをおすすめします。
リスニング
まずは用意した音声を一度流して聞いてみます。
この段階ではスクリプトは見ずに耳だけで音声を聞いてください。もしスピードが早すぎるな・・と感じた場合は速度を調整してOKです。
ポイント
できるだけ何を言っているのか内容にも耳を傾けて聞いてみましょう。この時点ではまだ聞き取れなかったり、理解ができない部分があっても大丈夫です
今度は英文スクリプトを見ながら音声を聞きます。
同時に聞き取れなかったところや、分からなかった単語・フレーズに印を付けます。正しい発音や意味を自分で調べて確認し、スクリプトに書き込んでみましょう。
ポイント
このステップは何度行っても大丈夫です。聞き取れないところや、分からないところが無くなるまで取り組んでみてください。
次に英文スクリプトを見ながら、音読練習をしてみます。自分で発音しながら全文をスムーズに読めるようになるまで練習をしてみましょう。
この時には、STEP2で書き込んだ意味を見なくても単語・フレーズの意味が理解できていることが理想です。
ポイント
自分が音声通りに発音できているかを確認するために、スマホに録音をして聞いてみるのもおすすめです!
音声を流しシャドーイングする最後はシャドーイングです。シャドーイングでは、音声を流し、聞こえてきた音のすぐ後を追うように、発音を真似して発話します。
シャドーイングはスクリプトを見ずに行ってください。音声を聞くと同時に発音をするので、最初はついていくのが大変かもしれません。その場合はSTEP1のように音声の速度を遅くして取り組んでみてください。段階的にスピードを上げていくと、最後には通常スピードでも追いついていけるようになっていきます。
この練習は継続的に行いましょう。初心者だけでなく、中・上級レベルと英語力が上がっても効果の高い練習方法ですよ♪
シャドーイングの詳しいやり方と解説を知りたい方はこちら↓
【シャドーイングが聞き取れない人必見】実体験から分かった効果的なやり方と注意点3. マンツーマン英会話レッスンを受ける
ここまでの2つは、独学で自分ひとりでもできる方法をご紹介しました。
これらの練習に慣れてきたら、実際の会話を通じて実践形式のリスニング練習を積み重ねていきましょう!
外国人の友達がいれば練習相手としては最適ですが、もしいない場合はマンツーマンの英会話レッスンを活用してみましょう。
英会話レッスンはスピーキングのためじゃないの?グループレッスンじゃダメなの?と思うかもしれません。
しかしマンツーマン英会話レッスンには、「活きた英語に触れられる」、「より一層聞くことに集中する」といった独学やグループレッスンにはない大きなメリットがあります。
- マンツーマンだと、集中して相手の言葉を聞く
- リスニング教材では出てこない、実際の会話で使われる英語を学ぶことができる
- 他の生徒を気にしなくて良いため、レッスンに集中できる
- 講師はあなたのレベルに合わせて、使う英語やスピードを調整してくれる
- 実際の会話が聞き取れる成功体験が、さらなる学習のモチベーションに繋がる
誰かと1対1で会話をするとき、相手の言っていることを理解しようとしますよね。
講師に話しかけられているときは、独学で音声だけを聞くとき以上に集中して耳を傾け、一定の緊張感も保ち相手の言うことを聞こうとします。
英会話レッスンだと必然的にリスニングに真剣に取り組むため上達スピードも上がりますし、実際の会話でも英語を理解できているんだ!といった成功体験が自信につながります!
またリスニング教材で使われる英語は、実際の人が話すよりもはっきりと、そして一定のスピードで語られています。そのため一般的な会話と教材とでは、どうしても異なってしまうのです。
さらに、実際の会話ではよく使われるけれど、教材ではなかなか習わないフレーズや言い回しもたくさん存在します。
マンツーマン英会話レッスンで様々な講師と話し、早い段階からできるだけ多くの話し方や言葉に触れてみましょう!
まとめ
今回は、リスニング力を上げたい人におすすめの練習方法をご紹介しました。
- 単語・フレーズ・文法力の3つを強化する
- 自分自身が楽しいと思える方法で学ぶ
- 無理のない心地よい学習ペースを保つ
もしあなたが「英語のリスニングが苦手・・」「思うように聞き取れない・・」と感じているならば、今回ご紹介した3つとも、すべてリスニング力を上げるためには今から取り入れてほしい方法で、欲を言えば中・上級者になっても続けてほしいもの。
特に単語・フレーズ・文法力の3つを強化と正しいリスニングの練習方法は、多くの人が見落としがちな部分である一方、大きな効果が見込める方法です。
これらが今まで出来ていなかったなと思った人は、ぜひ本記事を参考にして改善してみてくださいね!
それでも思うように上達していないとき、挫折しそうと思ってしまうこともあるかと思います。
でも諦めてしまったらそこで終わり。そんな時は諦めないための秘訣をご紹介した下記の記事を参考にしてみてください。