英語を使う仕事に就いてみたいけど、「どんな仕事なら英語を活かせるのか分からない」「自分の英語レベルでも就ける仕事はあるのかな?」と、疑問に思うことはありませんか?
英語を使った仕事と言えば、翻訳や通訳、外資系企業勤務などがよく例に出てきますよね。そのためかTOEIC800~900点くらいの高い英語レベルを持っていないと、英語を使った仕事に就けないと思っている方も多いですが、決してそんなことはありません!
英語を使った仕事の種類は幅広く、求められる英語力もさまざま。TOEIC500点台や未経験からでも目指せる仕事はたくさんありますし、もちろんそれ以上の英語力や専門的な経験があれば選べる仕事の幅も増えていきます。
どんな仕事にどの程度の英語力が求められているのかが分かれば、自分に合った仕事を見つけやすくなりますし、これから目指す上でもひとつの指標となってくれるはず。
そこで本記事では、英語を使う仕事に就くメリット、そして英語力を活かせる職業を英語レベル別・働き方タイプ別にまとめてご紹介していきます!
✦ 自分の英語レベルに合った仕事には何がある?
✦ 自分の希望する働き方に合った仕事が知りたい
✦ 職種別に求められる英語レベルの目安を教えてほしい
✦ 英語を使う仕事を探す際に必要な準備って?
- 目次 -
女性に嬉しい!英語を使う仕事に就く3つのメリットとは?
英語を使う仕事には、得意なスキルが活かせるだけでなく、在宅ワークができたり、40代〜50代になってからでも就ける仕事が多かったりと、女性にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
ここでは英語を使った仕事をしてきた私の実体験も含め、英語を使った仕事につく代表的なメリット3つをご紹介します。
1. 在宅や副業でも出来る仕事が多い
結婚したり子供ができたりとライフステージが変わりやすい女性にとって、場所や環境に縛られず働けるのは非常にもありがたいですよね。
英語を使う仕事には、雇用形態に関わらず在宅でできる事務やデスクワーク系の仕事がたくさんあります。例えば、
- 翻訳・通訳
- 翻訳コーディネーター
- 英文・貿易事務
- 秘書
- オンライン英語講師・塾講師
- 英語カスタマーサポート業務
- 外資系営業アシスタント
この他にも、ITや金融、弁護士など専門職かつ英語を使う仕事も在宅ワークが可能ですし、最近ではリモートワークが定着し始めたこともあり、増え続ける一方です。
特に英語が得意な女性には、家庭もキャリアも両立させたい!という頑張り屋さんが多いはずです。在宅やフリーランスで英語を使って仕事ができれば、まさに働き盛りという時にキャリアを諦める必要もなく、女性にとっては非常に心強いですね!
2. 実務で使うことで英語力が上がる
これは女性に限らずですが、英語の一番の上達方法は、日々英語を使うこと。日常的に仕事で英語を使える環境をに身をおくことは、英語力を上げるためにも非常に効果的。すでに留学経験者や帰国子女など高い英語力を持つ人にとっても、実務での使用は英語レベルを保ち続けるためにとても有効です。
中でもビジネス英語に関しては、実務は最高の学習の場です。英語の使用率が高ければ高いほど、その分英語力アップにも貢献してくれますよ。
メールや電話、会議や資料作成など、実践でしか知ることのできない英語の気づきや学びも多いはず。時には苦戦することもあるかもしれません。しかし場数を踏むことで、確実に英語力は上がっていくので、英語が好きで仕事にしたいと思っている人には、これ以上嬉しいことはないですよね。
3. 女性を歓迎してくれる職種が多い
英語を使う仕事には、コミュニケーション力を必要とするものが多いのが特徴です。職種の一覧はこれからご紹介していきますが、人と人のつなぎ役を担う仕事が多いのはすでに想像がつくのではないでしょうか。
言葉でのコミュニケーションや、周りの人のケア、細かな気配りが得意な女性は多いですよね。そのため人との関わりが多い英語を使う仕事には、女性が歓迎される職種が多く含まれています。
【英語レベル別】英語力を活かせる仕事一覧
それでは本題に入り、英語が活かせる仕事をレベル別に見てみましょう。求められる英語力も想定年収も企業によって異なりますので、一般的な平均値の目安として参考にしてみてください。
TOEIC500点以上 / 英検2級レベル(日常会話ができる)
TOEICスコア500~595点が目安の職業には、英語で海外の人を案内したり接客をする仕事が多く、日常会話レベルの英語力が求められます。
ホテルスタッフ
- 英語力:TOEIC500点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
空港グランドスタッフ
- 英語力:TOEIC550点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
留学カウンセラー
- 英語力:TOEIC550点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
ツアーガイド
- 英語力:TOEIC550点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
テーマパークスタッフ
- 英語力:TOEIC500点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
入国審査官
- 英語力:TOEIC500点以上
- 平均想定年収:600万円~700万円
通関士
- 英語力:TOEIC500点以上
- 平均想定年収:400万円~600万
システムエンジニア
- 英語力:TOEIC500点以上
- 平均想定年収:650万円~750万円
TOEIC600点以上 / 英検2級 ~ 準1級レベル
TOEICスコア600~695点が目安の職業にも接客業が多く含まれます。これらの仕事は日常会話はもちろん、最低限のビジネス英語もないと厳しいでしょう。
CA
- 英語力:TOEIC600点以上
- 平均想定年収:500万円~600万円
英語保育士
- 英語力:TOEIC650点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
英語カスタマーサポート
- 英語力:TOEIC650点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
TOEIC700点以上 / 準1級レベル
TOEICスコア700~795点が目安の職業には、英文事務や貿易事務などのデスクワークや、子供向けの英語講師が含まれ、特に読み書きにおいては、どの仕事も業務に差し支えないようビジネス英語レベルが求められます。
貿易事務
- 英語力:TOEIC700点以上
- 平均想定年収:400万円~700万円
バイヤー・MD
- 英語力:TOEIC700点以上
- 平均想定年収:450万円~700万円
子供向け英語講師
- 英語力:TOEIC750点以上
- 平均想定年収:300万円~400万円
英文事務
- 英語力:TOEIC700点以上
- 平均想定年収:400万円~800万円
外資系バイリンガルスタッフ
- 英語力:TOEIC700点以上
- 平均想定年収:700万円~800万円
TOEIC800点以上 / 英検準1級 ~ 1級レベル
TOEICスコア800~895点が目安の職業には、英語での交渉やプレゼン、日常的な業務のやりとりにおいて読み書き、会話ともに高いビジネス英語レベルが求められます。
海外営業
- 英語力:TOEIC800点以上
- 平均想定年収:500万円~700万円
大人向け英語講師・英会話講師
- 英語力:TOEIC800点以上
- 平均想定年収:300万円~500万円
バイリンガルセクレタリー
- 英語力:TOEIC800点以上
- 平均想定年収:500万円~700万円
TOEIC900点以上 / 英検1級レベル
TOEICスコア900~990点が目安の職業には、バイリンガルレベルの英語力が求められる仕事が含まれます。
翻訳・通訳
- 英語力:TOEIC900点以上
- 平均想定年収:400万円~700万円
英文速記者
- 英語力:TOEIC900点以上
- 平均想定年収:400万円~700万円
外資系金融
- 英語力:TOEIC900点以上
- 平均想定年収:600万円~900万円
上記のほかにも英語を使った仕事ありますし、業界や仕事内容をもっと細かく知りたい!という方は英語を使った仕事を網羅しているサイトを見つけましたのでぜひ参考にしてみてください。
http://www.job-english.com/
【働き方タイプ別】あなたにピッタリな英語を使った仕事は?
英語を使う仕事とひとことで言っても、バリバリと毎日英語を使う仕事から、外でたくさんの人と接する仕事、自宅でひとりでコツコツ進める仕事まで色々です。
自分の希望する働き方に近い仕事はどれかを探しやすくするために、ここでは働き方のタイプ別でまとめてみました!
英語を使ってバリバリ働きたい!キャリア志向さん向け
海外の人と密に仕事をしたり、外資系企業やスタートアップでバリバリ働きたい。そんな風にキャリアを優先してたい女性もたくさんいますよね。
海外出張や時差のある海外とのやりとりが多い仕事も多く、キャリアを優先できる環境にいる人に適しています。
またこの場合、高度な英語スキルだけでなく専門性や資格、その仕事の経験なども合わせて求められますので、英語力以外のスキルもマッチしているかも重視されます。反対に専門的なスキルや経験値があれば、英語力が少し足りなくても応募してみる価値はありそうです。
キャリア志向さんに合う仕事は?
外交官、外資系金融、海外営業、英文速記者、バイヤー、商社、CA、システムエンジニア
ポイント
外資系企業の求人を多く抱える転職エージェントに登録しておくと、いざ仕事を探すぞ!という時にスムーズです。
毎日同じペースで働きたい!きっちりさん向け
家庭も仕事も両立しながらバランス良く働きたいという場合、毎日一定のペースで働ける仕事だと助かりますよね。
きっちりと安定的に働ける仕事には、事務系などオフィスワーク中心のものが多いです。
求められる英語レベルは企業や職種によって違いますが、TOEIC600点以上が中心で、読み書きが出来ればOKという仕事もたくさん見かけます。読み書きは得意だけど話すのは苦手・・、という方はこのような求人を探してみるのも良さそうです。
また英語を使う事務系の仕事は正社員だけでなく、派遣社員の募集もに多く見られます。雇用形態も選びやすいので、自分の状況やスキル、希望する働き方を確認してから探すと良さそうです。
きっちりさんに合う仕事は?
貿易事務、英文事務、バイリンガルセクレタリー、留学カウンセラー、通関士、入国審査官
場所や時間に縛られたくない!自由が一番さん向け
最近では好きな時間に好きな場所で自由に働きたい!という人は増えていますよね。今はリモートワーク可能な仕事も多く、十分にその希望が叶うようになってきました。
私自身も数年前から完全在宅で仕事をさせてもらっていますが、働く時間や場所の自由など、リモートワークならではの恩恵をたくさん受けています!
特に英語を使った仕事はもともと翻訳や海外とのやりとりをはじめ、オフィスワークが多く、場所に縛られずに出来る仕事が多いです。
フリーランスだけでなく、最近では正社員や派遣、パートタイムなど企業に属しながらでも、好きな場所・時間で働ける仕事が増えています。フリーランスのように、自分で一から仕事をとってくるのは苦手・・。そう感じる人は、企業に属しながら在宅ワークや完全在宅でできる仕事を中心に探してみるのも一つの手です。
また、在宅ワークは基本はひとりでもくもくと作業を進めるため、人と接する仕事をしたい人や誰かと一緒に作業を進めたいといった方には不向きかもしれません。
自由が一番さんに合う仕事は?
翻訳・通訳、オンライン英語カスタマーサポート、オンライン英語講師、IT・WEB関係
必見!転職活動前にしておくべき下準備
1. TOEICや英検を受験しておく
英語力を証明するためのものとして、TOEICや英検などの公的な英語試験のスコアは必ず持っておきましょう。
英語試験だけで英語力は証明できない・・という声も多くありますし、私個人としてももちろん本当の英語力はそれだけでは測れないと思っています。
しかし採用者の立場からすると、書類審査の段階で応募者がどれくらいの英語力を持っているかは当然知りたいこと。ビジネスではTOEICや英検のスコアを基準に求人が出されていることが多いのでこれらを受験しおくのがおすすめです。
また、これらの試験は頻繁に開催される訳ではないため、転職したいと思ったタイミングに備えられるよう早めに試験を受けておきましょう!
2. 英文レジュメを用意する
英語試験のスコア同様に、英語を使う仕事に応募するために必要となるのが英文レジュメです。
厳密にいうと、応募の際に英文レジュメを求める企業と必要でない企業があるため、一概に必ず求められるとは言えません。しかし外資系や大手企業の海外部門では多くの場合求められますし、外資系や英語関連に強い転職エージェントに登録する際にもほぼ必ず求められます。
私も何度が転職経験をしていますが、過去の私の経験では応募した8-9割ほどの企業に英文履歴書を提出しました。外資系だけで言うと100%です。英語を使う仕事を希望しているのであれば、必ず用意しておきましょう。
英語を使った仕事をしたい場合は早めに作成、すでに持っている人はアップデートをしておく事をおすすめします。
レジュメ作成は海外のオンラインツールを使えば、15分ほどでプロフェッショナルなものに仕上げることができますよ! 1から自分で作るよりも、遥かに効率的で良いものが作れます。
英文レジュメ作成ツールについてまとめた記事はこちら▽
英文履歴書(レジュメ)が超簡単に作れる便利ツール5選 | 無料あり3. 複数のエージェントや求人サイトに登録しておく
実際に仕事を探すとき、もしくは探したいなと思いはじめたら、一つではなく複数の転職エージェントや求人サイトに登録をしておくのをおすすめします。
特に大手のエージェントは、幅広い業種・職種の求人を持っているため、登録しておくと良いでしょう。またエージェントごとに得意な業界が異なります。大手エージェントのほかに、自分の業種に強いエージェントにも登録しておくのがおすすめです!
- en world ジャパン – 外資系企業や日系グローバル企業を希望する方におすすめの日本トップクラスの外資系転職専門エージェント。抱える案件は幅広く、日常会話レベルの案件が見つかる場合もあるので、まだそこまで英語力に自信がない・・という方も含めてまずは登録しておきたいエージェントのひとつです。
- アクシスコンサルティング – 外資系エージェントの中でも、IT・コンサルティング・金融業界、また事業企画や経営企画に特化。エンジニアやコンサルタントを目指す方に特におすすめのエージェントです。
- The Beyond Border – 留学経験者や帰国子女など、海外での経験と語学力を活かしたい方向けのエージェント。業界や業種がはっきり決まっている訳ではないけど、とにかく英語力やグローバルなマインドを強みに仕事を探したい!という方におすすめです。
4. 英語以外のスキルも身につける
英語は一つのツールでしかない。これは私自身も実感として強く感じている部分です。どんな仕事であっても英語さえ出来れば良いのではなく、英語を使って何が出来るか・したいのかが最も重要で、そのためのスキルアップや勉強の継続が英語と同じくらい大事だなと常々感じています。
最近ではオンラインコースを提供している学習サイトが多くあります。私も3年前から隙間時間によく利用するようになりました。
色々と調べてきた中で、スキルアップにおすすめのオンライン学習プラットフォームを下記に書いておきますね!どのサイトも英語で受講でき、講座自体の質も高いものばかりです。
私は上記3サイトで講座をいくつも受講しましたが、英語で学べて講座内容も濃いので、コスパも最高・・・!と個人的にはかなりお世話になっている学習サイトです。スキルアップと英語学習のどちらも両立させたい人には非常におすすめです。
ちなみに私は色々とWeb関係の色々な講座を探して回っていた時期があったので、3つとも登録していますが、一つの講座をこなすだけでも結構大変です。
最初は自分の学びたい講座がある、どれかひとつに登録するだけでも十分だと思います!
まとめ
この記事では英語が活かせる仕事、そして英語の仕事を探す時にしたい準備3つをご紹介しました。
英語を使える仕事は本当にたくさんありますし、英語が出来るからこそ選べる仕事の幅が増えるのも嬉しいことです。
一方でに英語は仕事をする上でのツール的存在。
求められる英語力だけで判断せず、自分のしたいことや経験・得意分野、スキル、希望する働きかたなど、総合的にどんな仕事が自分にとって良いのかを確認した上で、満足できる仕事に出会いたいですね♪
英語力を上げたい、読み書きだけでなくリスニング力を上げたい・・そういう方はこちらの記事も参考にしてみてください!
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